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知れば知るほど楽しい「木」


  • 家具(テーブル、椅子、ベッド等)を選んでいると、材質である木の種類が書かれていますが、それらがどんな性質を持っているのかは意外と知らないものです。  柱や、床材(フローリング)など、家も木をなくしては語れません。家を建てる時には材質の特性を知ることで、より良い木の選択ができるようになるのではないではないでしょうか。
  • 趣味の物では、釣り竿のグリップ・リールシート部、ベイトグリップの「握り」部分などに美しいウッドが使われているものがあります。 ウッドカヌーなんかもそうです。ビリヤードのキューにも木目の美しい木が使われています。 楽器も、共鳴、装飾性などから、古来から色々な木が使われています。 高級車の内装などには、一般の車に使われているような木目の印刷された樹脂パーツでなく、「本物の木」が使われているものもあります。木を知ることで趣味の世界がもっと楽しくなるかもしれません。
  • もし間違った記述がありましたら管理者までご連絡下さい。すぐに訂正致します。。。





 チーク <輸入材>

  • 世界的に最も著名な木材のひとつ。独特の高級感あふれる色で使い込むほどいい色に変わり、耐久性も抜群。風雨、海水にも強いため、古くから船舶のための高級木材としても使われている。世界最重要材とされる。オイルフィニッシュに向く。
  • 性質: 広葉樹でクマツヅラ科の大木。心材は金褐色〜濃褐色、辺心材の境目は明瞭。しばしば濃色の縞模様を持つ。産地は主に東南アジア。木理はやや交錯、肌目粗。蝋(ろう)のような感触があり、独特の香気がある。重硬だが加工性は良い。収縮は小さく狂いも小さい。耐朽性は極めて大きく、金属と接しても腐食しない。


 オーク <輸入材>

  • 古くから高級家具の代名詞として用いられている。
  • 性質: 広葉樹でブナ科の木。ホワイトオーク(Oak)はレッドオークより曲げやすい。ホワイトはきめが細かく、レッドは荒い。木目は美しく、丈夫で耐久性もある。ハンドツールでは加工しにくく、仕上げが大変。重い。接着しにくい。心材は淡黄褐色〜赤褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理通直。柾目面に美しい杢目が現れる。着色性、塗装性は良好。耐朽性は大(レッドオークは中)。材は国産のミズナラに似ている。


 水楢 (ミズナラ) <国産材>

  • 英語のオークとはこのナラのことで、カシと訳すのは間違いである。水楢(ミズナラ)のなかでも北海道産のものは、Silky Oakと呼ばれ欧米でも珍重されている。ダークブラウンの仕上げで、重厚な家具となる。
  • 性質: 辺材は帯淡紅白色で幅が広く、心材はくすんだ淡褐色で、境目と年輪界はは明瞭。木理交錯。肌目粗。柾目面に虎斑(とらふ)と呼ばれる独特の美しい紋様を示す。重硬で加工性は良くない。仕上げは中庸。


 檜 (ヒノキ) <国産材>

  • 日本特産で、杉についで重要な造林樹種。杉よりは量は少ない。日本が誇る世界でもトップクラスの良材。
  • 性質: 針葉樹。辺心材の境目は不明瞭なことが多いが、辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色〜淡い赤色。木理通直。肌目緻密。特有の香りと光沢がある。やや軽軟で加工は容易で、仕上げはきわめて良好。耐朽性は大。


 欅 (ケヤキ) <国産材>

  • 竹ぼうきを逆さにしたような樹形で遠くからでもすぐ判別できる。街路樹としてもよく見かける。国産の広葉樹中最優良材とされる。また曲げ木にも適している。
  • 性質: 広葉樹でニレ科の木。辺材は淡黄褐色、心材は黄褐色〜黄赤褐色で、境目と年輪界は明瞭。木理通直、肌目粗。ときに美しい杢を形成する。重硬で加工性はやや悪いが、強靱で狂いも少ない。耐朽性は大。


 ビーチ <輸入材>
 ブナ <国産材>

  • ブナ(ビーチ)は丈夫で粘りがあり非常に曲げやすい材なのだが、非常に腐りやすいので水がしみ込むおそれのある船舶、カヌーなどに使うのは不向きである。
  • 性質: 辺材は淡黄白色〜淡褐色で、心材は無く、褐色の偽心材が不規則に入る。広い射出線が有り、特有の紋様を作る。肌目緻密。重硬だが加工性は比較的良い。乾燥途中に狂いやすい。耐朽性は極めて小さいので注意が必要。


 チェリー <輸入材>
 山桜(ヤマザクラ) <国産材>

  • シウリザクラ、ウワミズザクラ等とともにサクラとして出材する。カバやミズメザクラ(サクラと名がつくがカバノキ科)は材がサクラと似ているので、これらもサクラ材として使われることがある。きめの細かい木肌でやさしい風合いに仕上がる。丈夫で長年の愛着に応えて、しっとりとした飴色に変化していく。ナチュラル仕上げが良く映える。
  • 性質: 広葉樹でバラ科の木。辺材は淡黄褐色。心材は褐色で、時に暗緑色の縞模様を呈する。辺心材の境目は明瞭。木理ほぼ通直、肌目緻密で美しい。やや重硬で反りや曲がりが少なく、加工性も良いが、割裂しやすいので注意が必要。アッシュ材ほど曲がらない。長い材料をとれない。耐朽性は中程度。


 パイン (松材)

  • 軟らかな肌触りと明るい色合いの加工しやすい木材。長く使い込むことにより、キズやシミ日焼けでアンティークな味わいも出てくる。
  • 性質


 アッシュ <輸入材>

  • 「アメリカトネリコ」とも呼ばれ、その別名が示すように、国産のトネリコやヤチダモなどと同属。強度があり、曲げやすい性質から、カヌーのステム材によく使われている。
  • 性質 :北米東南部の広葉樹でモクセイ科の木。辺材ほぼ白色、心材は灰褐色〜淡黄褐色で、辺心材の境目は明瞭。曲げやすい。衝撃に強く、強度があるため丈夫で長持ちする。肌目がやや粗く仕上げを美しくするには目止め材が必要だが、仕上げは良好。耐朽性は小で、風雨にさらされると弱くなる。心材は灰褐色〜淡黄褐色で、辺心材の境目は明瞭。木理通直。加工性は良い。


 ヤチダモ <国産材>

  • 別名タモ、オオバトネリコ、シオジ(東北、新潟など)と言われ、同属にアオダモ、トネリコ、シオジなどがある。輸入材のアッシュも同じ仲間である。これらの木は野球のバットやホッケーのスティックなどに使われている。日本のプロ野球では,アオダモのバットが圧倒的に多く使われている。タモの語源は,この材が極めて粘り強く,非常に大きくたわむことができるので,経験的に「たわむ木」と呼ばれ,そこから転じてタモになったと言われている。これらの木は曲げに強く強度もあるので、カヌーのトリム材としても適している。
  • 性質 : 広葉樹でモクセイ科トネリコ属の木。環孔材。辺材は淡黄白色、心材は淡灰褐色。辺心材の境目と年輪界は明瞭。木理はほぼ通直、肌目粗。ときに縮み杢などの美しい杢目が現れる。重厚で靱性、弾力性に富んでいる。加工性、耐朽性は中程度。


 黒檀 (エボニー) <輸入材>

  • 東南アジア、インド、スリランカなどで産出される。 用途は、床柱、装飾材、家具、化粧用などにもちいられる。磨くと光沢がでて滑らかな質感が出るため、ギターのネック部分や、アクセサリーなどにも使わている。
  • 性質 : 辺材は淡い赤色、心材は濃い黒色〜桃色の地に赤褐色の縞をもち、その色調により本黒壇、縞黒壇、青黒壇、斑入壇に大別される。材により幅があるが、一般に木理はほぼ通直、肌目も緻密で光沢をもつ。極めて重硬なため乾燥・加工性に難がある。耐朽性は大。


 ブビンガ <輸入材>

  • 産地は、カメルーン、ガボン。 用途は、造作材、装飾材、家具、化粧用単板など。
  • 性質 : 辺材は淡色、心材は桃色〜赤褐色を呈し、暗色の縞をもっており、辺心材の境目は明瞭。木理はほぼ通直で、肌目もほぼ緻密。重硬なため乾燥が遅く、加工性にもやや難があるが、表面の仕上がりは良好。耐朽性は中程度だが、靱性が高く、シロアリに強い。


 紫檀 <輸入材>

  • 産地は、インドネシア、タイ、インドなど。 用途は、造作材、床柱、床框、装飾材、高級家具、キャビネット、化粧用単板。
  • 性質 : 一般的に辺材は白色、心材は赤黒色で、しばしば赤褐色〜褐色の縞模様をもっており、色調はかなり変化に富んでいる。木理は交錯し、肌目もやや粗〜粗。重硬なため乾燥・加工性にやや難があるが、美しい仕上がりが得られる。耐朽性は極めて大


 ハードメープル  <輸入材>
 かえで  <国産材>

  • バイオリンの素材として有名。メープル材のうち、「鳥眼杢」という鳥の眼状の美しい杢目が現れたものを特に「バーズアイメープル」と言う。
  • 性質 : 広葉樹でカエデ科の木。別名シュガーメープル、ロックメープル、ブラックメープル、イエローメープルと呼ばれる。心材は淡赤褐色。木理通直、肌目緻密。絹糸状の光沢がある。ときに杢が出る。重硬で加工性はあまり良くないが、靱性が高く、衝撃にも強く割れにくい。耐朽性は小〜中程度。


 マホガニー <輸入材>

  • 世界的な優良材とされ、チークとともに世界中の高級家具に使われる。家具材として最良とされる。
  • 性質 :広葉樹でセンダン科の木。マホガニーの名前で60種類以上の南洋材が売られている。割れやすい物もあるなど、あまり良くない品質のものもあるので注意。チェリー材より軽い。長い材料がとれる。肌目はやや粗。仕上げを美しくするには目止め材が必要なことがある。ホンジュラスとアフリカ産の物が良いと言われている。心材は淡黄褐色〜暗褐色で金色の光沢があり、時間の経過とともに濃色に変化する。木理は通直または交錯してリボン杢が出る。やや重硬だが加工性は良く、狂いは少なく、耐朽性も大きい。


 白樫(シラカシ) <国産材>

  • いわゆるカシ。 この仲間には他に、アカガシ(材が赤茶けた色をしている)、イチイガシ(シラカシよりやや軟らかい)、アラカシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、ウバメガシ(備長炭の材料)などがある。カシは硬くてすり減りにくいので鉋の台や鑿の柄など木工道具にも良く使われる。
  • 性質 :広葉樹でブナ科の木。全体に灰白色〜黄灰褐色で、辺心材の境目と年輪界は不明瞭。木理やや交錯、肌目粗。板目面には樫目(かしめ)と呼ばれる斑点が現れる。重硬で靱性に富み、強度に優れるが、加工性に難がある。耐朽性は中程度。


 橡(トチノキ) <国産材>

  • 独特の木目が美しい。 パリのマロニエ並木は有名だが、マロニエはこのトチとほとんど同種である。
  • 性質 :全体に淡紅黄白色〜淡黄褐色。辺心材の境目は不明瞭。年輪界やや不明瞭。絹糸光沢がある。板目面に著しいリップルマーク(さざ波模様)を持つ。木理やや交錯。肌目緻密。やや軽軟で加工性はよいが、狂いやすい。耐朽性は小。


 栗(クリ) <国産材>

  • クリと言えば食べる方のクリの実を連想する方が多いかもしれないが、木材としてもたいへん有用。腐食に対して非常に強いので、鉄道の枕木として大量に使われている。また、縄文時代の遺跡からもクリの柱が多く見つかっている。
  • 性質 :広葉樹でブナ科の木。辺材は帯褐灰白色で幅は狭く、心材は淡褐色。辺心材の境目は明瞭。木理ほぼ通直。肌目粗。やや重硬で弾力、反張力に富む水湿に強く耐朽性も大きい。加工性は中程度。


 ウォールナット <輸入材>

  • 高級家具の突き板(ツキイタ)として使用されることで知られている。国産のオニグルミと同属。高級車の内装などの本木目「ウッドパネル」として使用されることでも有名。米国では特殊用途として銃床に使われる。
  • 性質 :心材は褐色〜紫褐色で、不規則な濃淡の縞を持つことが多い。辺心材の境目、年輪界とも明瞭。木理は一般に通直だが、交錯したものは装飾的価値が高い。肌目やや粗。美しい光沢を持つ。やや重硬で靱性は高いが、加工性は良く、特に表面の仕上がりは良好。耐朽性は中程度。


 クルミ・鬼胡桃(オニグルミ) <国産材>

  • 建材でクルミといえばオニグルミのことを言う。 現在、量は少なくなっている。テウチグルミ、ヒメグルミなど同属。軽軟でヤマギリと称されるサワグルミは全く別種。ライフルなどの銃床材としての特殊用途がある。
  • 性質 :辺材は灰白色、心材はくすんだ淡褐色〜黄褐色。辺心材の境目は明瞭。年輪界やや不明瞭。木理交錯、肌目粗。独特の光沢を持つ。硬さは中庸で加工性はよい。割れや狂いは少なく、靱性が高い。耐朽性は小〜中程度。



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ここで使用されているそれぞれの著作権は、
設計:川口通正建築研究所、撮影:小林浩志氏(スパイラル)、H.P.作成:Wako Car Tokyo
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 (代表 : 建築写真家・小林浩志氏) 
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